サプライズはあるのか。西野監督が考える「パワープレー」論
札幌に所属する都倉賢【写真:Getty Images for DAZN】
では、ガーナ戦の招集メンバーはどうなるだろうか。以下を想定する。
<GK>川島永嗣、中村航輔、東口順昭、林卓人【4人】
<DF>吉田麻也、槙野智章、昌子源、長友佑都、酒井宏樹、植田直通、酒井高徳、遠藤航、車屋紳太郎【9人】
<MF>長谷部誠、山口蛍、柴崎岳、井手口陽介、香川真司、森岡亮太【6人】
<FW>大迫勇也、乾貴士、原口元気、久保裕也、浅野拓磨、本田圭佑、岡崎慎司、中島翔哉、宇佐美貴史、武藤嘉紀、都倉賢【11人】
合計:30人
ガーナ戦とそれに伴う合宿は最後の選手選考試合となるが、戦術の浸透や連携面の確認、対戦相手への対策などを落とし込む貴重な期間となる。テスト的な選出はできるだけ避けて、確実性の高いメンバーになるだろう。
とはいえ、ワールドカップ本大会に向けて新たな刺激とオプションが必要なもの事実。本大会でどうしても1点が必要でパワープレーに出なければならない場面が必ずくる。
私は西野監督がフリー時代、ザックジャパンの試合を毎回分析してもらうためにインタビューを行っていた。吉田麻也が前線に上がったパワープレーの場面で気になることを言っていた。
「こういう場面では基本的にDFを(前線に)上げるよりもFWを投入した方がいい。そういうFWがいれば」
ヘディングで競るということに関してはDFもFWも一緒だ。だが、ボールが下に落ちてからは足下のプレーとなる。そこまで想定するとやはり本職のFWがいいということだ。
勝負師である西野朗がパワープレーを考えないわけがない。札幌の都倉賢、ない話ではないだろう。
(取材・文:植田路生)
【了】