大迫以外は全員が競争。本田も安泰ではない
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【W杯23人濃厚】大迫勇也
【当落線上=ガーナ戦濃厚】乾貴士、原口元気、久保裕也、浅野拓磨、本田圭佑、岡崎慎司、中島翔哉、宇佐美貴史
【ガーナ戦可能性あり】武藤嘉紀、小林悠、杉本健勇、堂安律、都倉賢
FWは2トップの可能性もあり、これまでサイドでプレーしていた選手たちも新たな競争を強いられることになった。よって大迫以外は濃厚とは言えないだろう。
乾、原口、久保、本田、中島、宇佐美の6人はコンディションに問題はなく、西野監督は近くで見て能力と特性を見ていく。ここで評価の高かった選手によってフォーメーションが決まっていく可能性はある。西野監督はフォーメーションを型にはめるタイプではなく、選手の特性によって柔軟に戦い方を考えるからだ。
試合感が心配な浅野と岡崎は、まずはコンディションの見極めだろう。強度の高いプレーが不可能なら、能力以前の問題で落とされるはずだ。
急浮上したのが武藤だ。ドイツで最も活躍するもハリルからの評価が低かった万能型FWだが、復活のチャンスがめぐってきた。1トップ、2トップの一角、サイド、どこでもこなし、空中戦も強い。逆に小林と杉本はピンチか。
最もサプライズが起きやすいのがFW。ハリルが「ジョーカー」として考えていた中島も、3月までは招集歴すらなかった。日本代表で安定したパフォーマンスを継続できているFWは大迫のみで、他の選手は波がある。新戦力が名を連ねて、実績のある選手が落選しても不思議ではない。
可能性がありそうなのが堂安と都倉だ。オランダで活躍する堂安には勢いがある。サイドの選手が軒並み不調なら、あり得ない話ではない。また、北海道コンサドーレ札幌の都倉はいまJリーグで最も止められない選手。緊急時のパワープレー要員として考えると小林や杉本より計算できる。