試合には敗れるも、盛大に行われたセレモニー
2年間をともに歩んできた、ウナイ・エメリ監督と、パリ・サンジェルマンのエンディングは、美しかった。
まだあと1節を残してはいるが、最後のホームゲームとなった5月12日の第37節のあと、毎年最終戦恒例の花火ショーに続き、リーグ優勝カップの授与、監督、スタッフ、選手達への祝福セレモニーが行われた。
あいにく試合は、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を狙うレンヌが奮闘して0-2で勝利し、エメリ監督のホーム最終戦を白星で飾ることはできなかったが、ピッチ上にしつらえられた特設ステージ上でマイクを渡されたエメリ監督が、声を張り上げてPSGのスローガン、『Ici, C’est PARIS!』を3回続けて連呼すると、スタンドの観衆も盛大なエメリ・コールでスペイン人監督の熱い思いに答えた。
「みなさんにお礼を言いたい。会長、選手、そしてスタッフたち。このチームの選手たちと一緒に仕事してこられたことを誇りに思います。そして、毎試合足を運んでくれたサポーターのみなさんも本当にありがとう。あなたがたが作り出してくれたこの雰囲気のおかげで、パルクでの試合は、我々にとって毎回特別なものになりました。
ここで勝ちとることができたすべてのタイトルに満足しています。すべてはこのクラブのプロジェクトの大きな経験になる。このプロジェクトはとても確固としたもので、この先も続いていきます。そしてもちろんチャンピオンズリーグ(CL)もそのうち必ず。アレー!PSG!」
今季限りでの現役引退を発表したチアゴ・モッタには、これまでのパリでの軌跡を綴った映像が流されるなど、特別な時間が設けられた。最後のホーム戦をキャプテンとして戦ったモッタは、ときおり涙ぐみながら、充実した6シーズンを振り返った(今後はクラブに残ってU19のコーチになる予定)。
そしてステージ上には、ブラジルから帰国したばかりのネイマールの姿もあった。