「シンジ・カガワは起用の準備ができている」
一方で、攻撃陣にはポジティブな要素もある。会見でペーター・シュテーガー監督は「ラファエル・ゲレイロとシンジ・カガワは起用の準備ができている」と語った。何か突発的なアクシデントでもない限り、ホッフェンハイム戦で香川真司がメンバー入りするのは間違いない。昨年の12月にホームで対戦した時には、2アシストでチームを勝利に導いた背番号23の復帰。チームにとって心強い存在となりそうだ。先発かどうかはともかく、来季のCL出場を決定付けるような仕事を期待したい。
敵地ではホッフェンハイムに12年の12月以来、勝利から遠ざかっているドルトムント。およそ5年ぶりの白星を掴むことができるか。勝ってしまえば、他会場のレバークーゼンの結果を気にする必要はない。
シュテーガー監督は「土曜日の晩に最も美しい瞬間」を望んでいる。
今季最終戦を勝利で飾ることで、簡単ではないミッションを託されながら、見事乗り切ったオーストリア人指揮官を見送りたいところだ。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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