ドルトムントが抱える不安要素
ドルトムントはCB陣に不安を抱えている。ソクラティスが前節マインツ戦で5枚目のイエローカードを貰い、警告の累積でホッフェンハイム戦は出場停止。その試合でふくらはぎを痛めたエメル・トプラクも、出場が危ぶまれている。CLの出場を懸けた最後の試合で、2人の主力を起用できない。
こうした状況に対して、ペーター・シュテーガー監督は「DF陣には十分なオプションがある。我々の満足いく試合が可能だ」と述べている。
おそらくホッフェンハイム戦では、22歳のマヌエル・アカンジと18歳のダン=アクセル・ザガドゥがCBのポジションで出場することになるだろう。しかし、アカンジは直近の3試合では左SBをこなしており、負傷離脱していたザガドゥは、およそ2ヶ月ぶりに復帰したばかり。公式戦では初めてコンビを組む2人の若手で、果たしてホッフェンハイムの攻撃を凌げるのか。
敵の攻撃陣には、マルク・ウート、ナディーム・アミリ、スティーブン・ツバーといった、狭いスペースで高い技術を発揮する選手たちがズラリ。アタッキングサードに入るや否や、ダイレクトプレーで連動した攻撃を仕掛けてくる。さらに屈強なSBニコ・シュルツの強力なサイドアタックが畳み掛けてくる。ワンボランチのフロリアン・グリリッチュにマン・ツー・マン気味にマーカーを付けるなど、ビルドアップの段階で手を打ちながら、ホッフェンハイムの攻撃を凌いでいきたいところだ。
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