一気に5位転落の可能性もあるドルトムント
とうとう今季も最終節。5月12日、ボルシア・ドルトムントは敵地でTSGホッフェンハイムと戦う。
来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を巡る、最後の攻防——。
現在、勝ち点「55」で3位に位置するドルトムント。対する4位ホッフェンハイムの勝ち点は「52」。ついでに5位バイヤー・レバークーゼンの勝ち点も「52」。
予断を許さない状況が続く。仮に土曜日の試合でホッフェンハイムに敗れ、他会場でレバークーゼンがハノーファー96に勝てば、得失点差によっては、ドルトムントはヨーロッパリーグ出場圏内に引きずり下ろされてしまう。ミヒャエル・ツォルクSDは「問題をはらんだ状況」と捉えている。
最終戦を前にした3クラブの得失点差は以下のとおり。
・ 3位 ドルトムント +19
・ 4位 ホッフェンハイム +16
・ 5位 レバークーゼン +13
例えば、レバークーゼンが今季最後のホーム戦で畳み掛け、4点差のスコアで勝利し、方やドルトムントの守備陣が崩壊して3点差のスコアで敗れると、一気に5位まで転落してしまうのだ。ツォルクSDは、ハノーファーが「まともにプレーすること」を望んでいる。ニーダーザクセン州のクラブにとって、最終戦は消化試合に過ぎない。
そして、この悪夢のようなシナリオが現実のものとなって、何ら不思議ではない。
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