トロントFCのセバスティアン・ジョビンコ【写真:Getty Images】
MLS(メジャーリーグサッカー)の選手協会は10日、リーグに所属する全選手の年俸を公開した。
MLSでは透明性を実現するため、2013年以来選手年俸の公開を行っている。今回の発表は2018年5月1日時点でMLSのクラブと契約下にあった選手たちが対象とされた。
各選手について「基本給」と「総報酬額」のふたつの数字が公表されている。総報酬額が最も高いのはトロントFCに所属するイタリア人FWセバスティアン・ジョビンコで、約712万ドル(約7億7900万円)という金額だ。
2位は同じくトロントFCのMFマイケル・ブラッドリーで650万ドル(約7億1000万円)。3位には新規参入クラブであるロサンゼルスFCのメキシコ代表FWカルロス・ベラ、4位にはシカゴ・ファイアーの元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーが続いている。シュバインシュタイガーは基本給だけなら約610万ドル(約6億6700万円)で全選手中最多だ。
意外なのは、今季からロサンゼルス・ギャラクシーに加入した元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ。150万ドル(約1億6400万円)で全体の25位という報酬額だ。移籍時の報道によれば、これは前所属クラブのマンチェスター・ユナイテッドでの年俸から「96%ダウン」の数字だという。
スーパースターであるイブラヒモビッチの年俸が低額である理由は、MLSで導入されているサラリーキャップ制にあるようだ。年俸上位の選手たちはサラリーキャップの対象外となる「特別指定選手」だが、イブラヒモビッチ加入の時点でギャラクシーはその枠が埋まっていた。
【了】