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Jリーグ 7年前

【英国人の視点】新生マリノス、不振の中にも希望あり。継続すべき攻撃的姿勢

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images for DAZN

タイトル獲得の可能性も。今必要なのは「時間」

アンジェ・ポステコグルー
アンジェ・ポステコグルー監督は横浜F・マリノスを高みへと導けるか【写真:Getty Images for DAZN】

 ポステコグルー監督は、乱戦の末4-4のドローに終わった4月21日の湘南ベルマーレ戦での守備のミスの原因が疲労にあるという見方を否定した。だが、日程がもう少し緩和されれば状況が楽になるということも考慮に入れなければならない。

 ワールドカップによる中断のあと、7月と8月上旬にもいくつかミッドウィークの試合が組まれているが、シーズンの最後の3分の1ははるかに楽な日程となる。各試合の間の回復と戦術準備に丸々1週間を使うことができれば、順位を上げていくのは難しくないはずだ。

 当面、ワールドカップ前の期間には、同じく出遅れたガンバ大阪および昇格組のV・ファーレン長崎との2つのホームゲームが予定されている。シーズン後半戦にポジティブな気持ちで勝負するため、少しでも順位を上げて中断期間を迎えたいところだろう。

 もちろんポステコグルー監督には、サッカールーズ(オーストラリア代表の愛称)を率いて自らロシアへ乗り込む可能性もあった。だがシーズン開幕前には、自国の代表チームを2度目のワールドカップへ導いて辞任したことに後悔はなく、新たなチームを成功へ導くことに全力で集中していると言い張っていた。

「新たな挑戦に向けて進むべき時だと感じた」と彼は語る。「その挑戦が何になるのかは分からなかった。監督としては、未知の舞台へ飛び込んで、それがうまくいくことを期待するものだ。私としては本当に良い選択だったと思う。良い場所に来ることができた。今後の4年間がこれまでの4年間より良くならないとは言い切れない」

 それだけの長い時間を与えられれば、すでに獲得したAリーグ優勝とアジアカップ優勝のタイトルに加えて、マリノスでの新たなタイトルがポステコグルー監督のコレクションに加えられる可能性が十分にあるのは間違いないだろう。

(取材・文:ショーン・キャロル)

【了】

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