新スタイルのマリノス、15位に低迷
土曜日(5日)の名古屋グランパスとのアウェイゲームを1-1のドローで終え、15位という下位を彷徨っているのは事実だとしても、横浜F・マリノスにとっては本当に色々なことが起きた2018年の序盤戦だった。
前半だけで7得点が生まれる目まぐるしい試合であったり、17本のパスを繋いでゴールを生み出したり、スイーパー役を務めるGKが50ヤード(約45m)からのループシュートの餌食となったり。日産スタジアムを本拠地とするチームは今年のここまでの戦いでファンを大いに楽しませてきた。
勝ち点の話をすれば、13試合でわずか13ポイント。すでに21失点を喫し、J1でワースト2位のディフェンスというのは横浜FMらしくない(2017年は年間でわずか36失点だった)。だが一方で、アンジェ・ポステコグルー監督の導入した攻撃的スタイルは、リーグ首位のサンフレッチェ広島や昨季王者川崎フロンターレに匹敵する17得点を生み出している。
名古屋戦で先制しながらも勝利を逃したことについて、「少し残念だ」とポステコグルー監督は試合後にコメントしていた。
「前半は試合を支配できていたと思う。後半には少し反撃を許してしまったが、終了間際には3つか4つの惜しいチャンスがあった。決められなかったのは残念だ」
攻撃に重点を置くことこそが52歳の指揮官のスタイルの特徴だ。前職のオーストラリア代表監督時代にも用いていた、ポゼッションをベースに置く積極的なスタイルを導入してほしいという期待に、開幕直後のマリノスは間違いなく応えることができていた。