イニエスタが神戸に!? バルサの象徴がJリーグ移籍か
あのアンドレス・イニエスタが日本にやってくるかもしれない…。8日の朝、ニュースをチェックしているとワクワクが止まらなくなってきた。
バルセロナの下部組織出身で、プロキャリアも同クラブ一筋。スペイン代表の中心選手として欧州制覇と世界一を経験した33歳は、先日の記者会見で涙ながらに今季限りでのバルセロナ退団を発表したばかりだ。
世界屈指の卓越した実力の持ち主として評価されているのは紛れもない事実だが、同時期に活躍してきたスーパースターたちに比べて地味さは否めない。イニエスタはラ・リーガで過ごした16シーズンで400試合以上に出場しているが、決めたゴールはたったの「35」しかない。
毎年のように二桁アシストを連発するような選手でもなければ、見た目の派手さもない。バルセロナの一員として来日した際、東京の地下鉄に乗っていて誰にもイニエスタだとバレなかった逸話はあまりにも有名だ。世界最高峰の実力者として評価されながら、不思議と華やかさとは無縁なのである。
だが、ともにプレーした選手たちからは度々「魔法使い」と称される。世界最高の選手に毎年贈られる「バロンドール」を主催する『フランス・フットボール』誌のパスカル・フェレ編集長は、「すまない、アンドレス」と題した論説で「歴代バロンドールに欠けている偉大な選手たちの中でも、彼の不在には特に心が痛む」とイニエスタに謝罪した。
このようにとりわけ選手や識者たちからの評価が高い。パッと見は地味だが、サッカーを知れば知るほどその味わい深さがわかってくる。そんなワインのような選手が、アンドレス・イニエスタなのかもしれない。
6年前にスペイン代表が連覇を果たしたEURO 2012の準決勝・ポルトガル戦が終わった後、ダビド・シルバが記者たちに語った言葉は非常に有名だ。
「メディアのみなさんは時々、『メッシかクリスティアーノ・ロナウドのどちらが最高の選手か?』と尋ねてくるが、答えは明らかだね。僕にとってNo.1はイニエスタ。彼はスペイン代表のチームメイトでもあるし、ピッチ上でより難しいことを可能にする。ボールと一緒のアンドレスは魔法のようで、素晴らしい人柄のビッグプレーヤーだ」