元マンチェスター・ユナイテッド監督のサー・アレックス・ファーガソン氏【写真:Getty Images】
マンチェスター・ユナイテッドの元監督であるサー・アレックス・ファーガソン氏は、現地時間5日に脳出血のため緊急手術を受けた。手術は無事に成功し、順調に回復しつつあるようだ。
ユナイテッドはその後、ファーガソン氏の回復が順調だと発表。7日付『デイリー・メール』などによれば、ファーガソン氏は引き続き集中治療室に入っているものの、起き上がってベッドに座り家族と話をしていたという。
9日付『ザ・サン』は、手術後に目を覚ましたファーガソン氏が家族と最初に交わした会話について伝えている。まずは息子であるダレン・ファーガソン氏の仕事を気遣ったとのことだ。
ダレン氏はイングランド3部にあたるリーグ1のドンカスター・ローバーズで監督を務めているが、父親の手術のためシーズン最終戦を欠席。「ドンカスターはどうなった?」とファーガソン氏はその試合の結果を尋ねたという。
さらに、「(FA)カップ決勝は無理だが、キエフはどうだろうか?」とジョークを飛ばしたとのこと。キエフとは、レアル・マドリーとリバプールが対戦するチャンピオンズリーグ(CL)決勝の開催地のことであり、その観戦に意欲を見せたというわけだ。
ユナイテッドとチェルシーが対戦するFAカップ決勝は今月19日、CL決勝は翌週の26日に開催される。実際に試合を観戦できる状態にまで回復できるかどうかは定かではないが、ファーガソン氏のサッカーへの熱意を表すエピソードだと言えそうだ。
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