判定が物議をかもしたバルセロナ対レアル・マドリー戦【写真:Getty Images】
リーガエスパニョーラ第36節のバルセロナ対レアル・マドリー戦が現地時間6日に行われ、2-2のドローに終わった。白熱の好勝負となったクラシコだが、この試合でのジャッジはスペインメディアで酷評されている。
試合は前半にルイス・スアレスのゴールでバルサが先制したが、マドリーもクリスティアーノ・ロナウドのゴールですぐに同点。バルサは前半終了間際にMFセルジ・ロベルトの退場で10人となりながらも後半にリオネル・メッシが決めて勝ち越したが、マドリーもガレス・ベイルのゴールで再び追いついて試合を終えた。
エルナンデス・エルナンデス主審のジャッジは批判の対象となっている。『マルカ』紙は「こんなジャッジはリーガにふさわしくない」、『ムンド・デポルティボ』紙は「近年のクラシコの歴史で最悪のジャッジ」と評した。ジャーナリストのイニャキ・カノ氏は『20ミヌートス』で「グロテスクなジャッジがクラシコを汚す」と記している。
また、『マルカ』は「エルナンデス・エルナンデスの暗い夜」と題し、疑問の残った判定を列挙。メッシのゴールの前にスアレスからDFラファエル・ヴァランに対してのファウルを取るべきだったこと、マドリーのDFマルセロに対するDFジョルディ・アルバのファウルでPKが与えられるべきだったことなどを主張している。
選手たちもジャッジには不満だった様子。前半終了時にはバルサの選手たちがセルジ・ロベルトの退場について主審に激しく抗議していた。マドリーのDFセルヒオ・ラモスは、その際に「メッシが主審にプレッシャーをかけた」と不満を述べている。
マドリーのジネディーヌ・ジダン監督も、この日のジャッジには疑問を感じたようだ。来季からVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入が決定されていることに言及し、「来年には変わるだろう。VARがあればこういう試合はどうなるだろうね」と試合後にコメントしている。
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