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Jリーグ 7年前

磐田・松浦拓弥が言う「アイツ」。親友アダイウトンのためにも…勝利をもたらす決意

明治安田生命J1リーグ第13節が5日に行われ、ジュビロ磐田は柏レイソルに2-1で逆転勝利を収めた。1点ビハインドで迎えた前半23分、松浦拓弥はドリブルで相手を手玉に取ると、山田大記の同点ゴールをお膳立てした。コンスタントに結果を残す背番号11は、長期離脱を強いられたアダイウトンの分もピッチで躍動しようと決意している。(取材・文:青木務)

text by 青木務 photo by Getty Images for DAZN

“超優良助っ人”の長期離脱

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松浦拓弥は、親友アダイウトンの分も奮闘している【写真:Getty Images for DAZN】

「アイツがいない分、頑張ってチームがいい位置にいられるようにしないと。うん、そうっすね・・・言葉にするのは難しいね」

 松浦拓弥は極力、明るい雰囲気を崩さぬよう話した。彼の言う「アイツ」とは、アダイウトンのことだ。ブラジル人アタッカーは明治安田生命J1 リーグ第4節・サンフレッチェ広島戦で負傷。右膝前十字靭帯断裂、半月板損傷、トレーニング復帰まで約6ヶ月と診断された。

 アダイウトンはサックスブルーに不可欠な選手だった。パワフルなドリブルと風を切るようなフリーランニングは観るも者をワクワクさせる。カウンターが発動すれば彼の独壇場。堅守速攻を武器に6位と躍進した昨季の磐田にあって、背番号15は常に相手の脅威となってきた。

 性格も真面目で、スタメンから外れた時期も自身の立ち位置を理解し、巻き返しに全力を尽くした。そして、再び主力の座につくとチームのために身を粉にして働いた。

“超優良助っ人”とも言うべき男が、今季スタート直後に長期離脱を強いられた。そうした危機的状況で奮起したのが、彼と仲のいい松浦である。

 第8節・サガン鳥栖戦で今季2度目のスタメン出場を果たすと、その試合で決勝ゴールを奪う活躍を見せる。翌節のベガルタ仙台戦でも貴重な先制点を挙げ、3-0の勝利を呼び込んだ。さらに前節・横浜F・マリノス戦でも難しいシュートを決めるなど、コンスタントに結果を残している。ゴール数はすでに『3』と、昨季のそれに並んだ。

 そして、こどもの日に行われた柏レイソル戦。松浦は自身がネットを揺らすことはなかったが、逆転勝利への道筋を作っている。

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