ジュビロ磐田入団時のギレルメ【写真:青木務】
2日に行われた明治安田生命J1リーグ第12節の横浜F・マリノス対ジュビロ磐田戦で、レッドカードを受けた磐田のブラジル人DFギレルメが怒りを抑えきれず大暴れする一幕があった。
磐田が3点をリードして迎えた72分、ギレルメはエリア内で仲川輝人を倒してPKを与える。ウーゴ・ヴィエイラのシュートをGKが弾いたところを仲川が押し込んで横浜FMが1点を返した。得点直後の75分、ギレルメは何らかの理由により1枚目のイエローカードを受けた。
その直後、横浜FMのGK飯倉大樹が頭を押さえてピッチ上に倒れ込んだところで、ギレルメはボールを大きくピッチ外へ蹴り出した。主審はこの場面を見てはいなかったようだが、副審に確認を取った上でギレルメの行為に対してイエローカードを提示。2枚目のイエローカードで退場となった。
ギレルメはこの判定に納得できず、怒りをあらわにした。味方選手らの制止を振り切り、横浜FMのMF喜田拓也の体を激しく蹴りつけるという暴挙に出てしまった。
味方選手ら数人に抑えられながらピッチ外へ出されたギレルメだが、怒りはまだ収まらない。横浜FMのベンチに向かうと、松崎通訳にも掴みかかろうとした。周囲の必死の制止で何とかピッチ外へと連れて行かれるまで激しい怒りを見せ続けていた。
退場後に相手選手に蹴りを食らわし、通訳にも掴みかかるというのはJリーグの歴史上でも前代未聞の行為。相当の厳罰が下されることになりそうだ。
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