ザンクト・パウリの宮市亮【写真:Getty Images】
ドイツ2部のザンクト・パウリに所属するFW宮市亮は、3度目となる靭帯断裂の可能性が懸念されている。25歳にして「キャリア終了」の恐れがあると伝えている現地メディアもある。
宮市は現地時間4月28日に行われたレギオナル・リーガ・ノルト(4部相当)のVfBオルデンブルク戦に、ザンクト・パウリIIの左ウイングとして先発出場したが、開始わずか13分で負傷交代を余儀なくされた。クラブはその後の検査の結果として、「右ひざの前十字靱帯を再び断裂した可能性が高い」と発表している。
正確な診断結果は、3日に予定される関節鏡手術で明らかになる見通し。宮市は2015年6月にザンクト・パウリに加入したあと、同年7月に左ひざ、2017年6月に右ひざの前十字靱帯断裂の大怪我に見舞われており、今回も靭帯断裂ならわずか3年弱で3度目となる。
1日付の独紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』は、宮市の負傷について「3度目の靭帯断裂! キャリア終了の危機」と報じた。『ビルト』紙も同様に、3度目の靭帯断裂で「キャリアに不安」と伝えている。
「宮市のプロキャリアはおそらく終わりだ。本格的に始まりすらしなかった。回復の保証がない中で、もう一度復帰を目指すとは想像しにくい」と『モルゲンポスト』紙は述べている。「また新たな恐怖が宮市を襲った。これ以上の不運は不可能だ」とも記した。
アーセン・ヴェンゲル監督に高く評価されてアーセナルに加入し、18歳でデビューしたオランダで活躍を見せるなど大きな期待をかけられていた宮市だが、度重なる負傷に苦しむキャリアを歩んできた。もう一度復活を果たすことはできるのだろうか。
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