宮市亮がひざに再び重傷を負ってしまったかもしれない【写真:Getty Images】
昨年6月末に負った右ひざ前十字じん帯断裂を克服した日本代表FW宮市亮が、所属するドイツ2部ザンクト・パウリのセカンドチームで実戦復帰を果たした。しかし、未来は明るいとは言えなさそうだ。
宮市は現地時間28日に行われたレギオナル・リーガ・ノルト(4部相当)のVfBオルデンブルク戦に、ザンクト・パウリIIの左ウィングとして先発出場した。ところが前半が始まったばかりの13分に負傷で交代を余儀なくされている。
地元紙『ハンブルガー・アーベンブラット』は「13分に宮市は終わってしまった」と伝えた。同紙は「この日本人は2017年6月の前十字じん帯断裂以来、土曜日(28日)のU-23チームの試合で初めて公式戦に出場した」と宮市の復帰を喜んだものの、「再びひざを負傷した」と続けている。
その試合の翌日、宮市は練習場から松葉杖で出てきたといい、重傷の可能性もあるようだ。ザンクト・パウリのトップチームを率いるマルクス・カウチンスキ監督の「前十字じん帯がひた旅影響を受けているかは月曜日(5月1日)にMRIを撮影してからでなければ言うことはできない」というコメントも掲載されている。
2015年6月にザンクト・パウリと契約した宮市だが、リーグ戦開幕前の同年7月に行われたラージョ・バジェカーノとの親善試合で左ひざの前十字靭帯を断裂して手術を受けた。それから復帰したのはシーズン終盤の2016年4月で、加入後公式戦初先発となった最終節では2ゴール1アシストの大活躍を披露した。
翌2016/17シーズンはブンデスリーガ2部で17試合に出場して徐々に復活の兆しを見せていた矢先の2017年6月に、今度は右ひざの前十字じん帯を損傷してしまう。今月28日の試合がその負傷からの復帰戦だった。
ザンクト・パウリ加入3シーズン目だが、相次ぐ長期離脱によってブンデスリーガ2部での通算出場数が22試合にとどまるなど目立った活躍を見せられていない宮市。その「ひざ」は呪われているのだろうか。再び同じ箇所を痛めたとすれば、キャリアを左右するものになってしまうかもしれない。いずれにしろ診断結果は現地時間30日のうちに判明しそうだ。
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