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香川真司 7年前

香川不出場のドルト、相手GKの“当たり日”に苦戦。CL出場権争いは足踏み

ボルシア・ドルトムントは現地時間29日に行われたブンデスリーガ第32節の試合でブレーメンと対戦。負傷の回復した香川真司は10試合ぶりにベンチ入りしたものの出場機会は訪れなかった。チームは1-1のドローに終わっている。(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

12位ブレーメン相手に力の差見せられず

ドルトムント
香川真司はベンチ入りも出場せず【写真:Getty Images】

 チャンピオンズリーグ出場権の確保は、そう甘くはないようだ。4月29日に行われたブンデスリーガ第32節、ヴェルダー・ブレーメンと敵地で戦ったボルシア・ドルトムント。3位と12位の対戦となったが、内容も結果も、順位ほどに差が開くものにはならなかった。

 試合は概してドルトムントがボールを保持する展開。ワンボランチのユリアン・バイグルを交えながら、DFラインからじっくりと繋いで敵陣でボールを回していく。左SB起用のマヌエル・アカンジのオーバーラップで左サイドから、または右SBウカシュ・ピシュチェクとマルコ・ロイスのコンビネーションで右サイドから攻め立てる。

 するとドルトムントが19分に先制。左のマリオ・ゲッツェからの斜めのボールを、ペナルティエリアの右でピシュチェクが頭で折り返す。マキシミリアン・フィリップのシュートは、1度はDFにブロックされるが、すかさずロイスが右足で叩き込む。前半の半ばも過ぎない内の先制点=さらなるゴールの予感。しかし期待が現実のものになることはなかった。ドルトムントはこれ以上の得点を、ブレーメンから奪うことはできなかった。45分にはゴール前の混戦から、トーマス・デラネイにヘディングで同点弾を押し込まれている。

 ペーター・シュテーガー監督は、試合後に次のように振り返った。

「思い描いたとおりの攻撃を示せたが、シンプルに敵のキーパーが当たりの日だった。だから今日のような結果になった」

「敵のキーパー」については、選手たちも異口同音だ。

 ユリアン・バイグルは言う。

「僕らはイリ・パブレンカにしてやられた。彼のパフォーマンスは途轍もなかったね。僕らは何度もチャンスを作り出したけど、ほとんど彼に防がれた」

 マルコ・ロイスも口を揃える。

「パブレンカのセービングはワールドクラスだった」

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