アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】
今季限りでアーセナルを去ることを発表したアーセン・ヴェンゲル監督は、中国から年俸約35億円という巨額のオファーを受けながらも断ったという。英紙『アス』が28日付で伝えた。
22年間にわたってアーセナルを率い続けてきたヴェンゲル監督だが、今季終了後に退任することが今月20日に発表された。だが監督業の引退は発表しておらず、他のチームで指揮を執る可能性もあるとみられている。
中国からは、年俸2700万ユーロ(約35億8000万円)のオファーも届いたという。具体的にどのクラブからのオファーなのかは明らかにされていないが、現在アーセナルで受け取る年俸額の3倍という破格の条件だ。
この条件でオファーに応じれば、ヴェンゲル監督は現在中国代表を率いるマルチェロ・リッピ監督を抜いて「年俸世界一」の監督になるとみられる。だがヴェンゲル監督は現時点では欧州で仕事をすることを望んでおり、このオファーを断ったとのことだ。
ヴェンゲル監督の希望は母国フランスあるいはスペインのクラブで指揮を執ることではないかとみられている。パリ・サンジェルマンがスポーツディレクターとしてヴェンゲル監督を迎え入れることを望んでいるという話も伝えられているが、本人の希望は監督業の続行だという。
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