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日本代表 7年前

「最悪の悪夢」。ハリルホジッチ前日本代表監督は何を語ったのか?【記者会見全文】

text by 編集部 photo by Getty Images

「え、ジョークだろ」

 つまりはワールドカップのための調整で、私自身何を求めているかはわかっています。私自身もいろいろと満足していましたし、選手についての色々な情報もゲットしていました。そこには一番重要な23人の選手を選抜することになっていました。そこでこういった問題が始まっていったわけです。色々な情報が私の耳に入ってきていたものの、私はあくまで自分の仕事に専念していました。

 ただ、その時にやるべき試合、そしてプレーにいなかったという人もいた。ですから、こうした合宿を経て1ヶ月調整をかけて、なんでこんなにも問題が出てこなくてはいけないのだろうか。そしてなぜ会長にしても西野さんにしても問題があると、なんで一度として言ってくれなかったのだろう。本当に一度として。何かがあっても誰も何も言わなかった。

 西野さんが私に何か言おうとしていました。マリ戦の後、私はパリに行ってフランス対コロンビアを見ました。その後ベルギーのリエージュに戻ったのが午前4時、5時というものすごく遅い時間になってからでした。そして、そこでちょっと話が来たわけです。1人の選手があまりいい状態ではないと。私はそのことがわかっています、そのことは後で解決できますからと言ったんです。そこで残念ながら色々なことが起こって、会長がたくさんの選手とか、たくさんのコーチに連絡を取って、そして私と共にいたのはジャッキーとかシリルとか、ルグシッチとか。

 そして何が起こったのかというのか、ジャッキーというコーチにも説明がなかった。私に取ってもそれはびっくりしたことでもあり、また私と一緒にやっているコーチにとってもびっくりだったわけです。4月7日のことです。会長からパリへと呼び出しがかかって、私はなんのことかわからずホテルへ出向きました。こんにちは、こんにちはと。その後腰掛けて、「ハリルさん、これでお別れすることになりました」という話があったんです。最初は「え、ジョークだろ」と私は思ったんです。1分経って、会長に「なぜかおっしゃっていただけますか?」と言いました。つまりはコミュニケーション不足、それによって、そこでもっと怒りが沸き立ってきたんです。

 そこで「え、どの選手と?」と。そうしたら「全般的に」というお答えで。その部屋からは5分経って出ました。私はもう動転して、いったい何が起こったのか分からなかった。私と一緒にやってくれているコーチ達に電話しました。1人はイングランドにいましたし、もう1人はドイツにいて、そこで選手達の視察をしていたんです。それで言ったんです。もううちに帰りなよ、終わったからと。コーチ達の反応がどうだったかはご想像ください。このように会長からそのお話をされました。

 そうしてまた、ありとあらゆる3年間やってきたことにも、私自身、監督をしている人間に対してのリスペクトがないのではないか。私自身と一緒にやってくれているコーチ仲間に対しても同じ思いです。韓国戦(E-1選手権)の後に、解任ということを考えたということも聞きました。そして、それだったら私だって少しは理解できます。ワールドカップよりも日韓戦がいかに重要か、私もわかっているからです。私自身からこうしたことを話したいと思った。監督というのは難しい。

 1回そういう経験をしているんです。24回試合に負けずその後解任ということもありました。それは会長が決めたことではなくて、大統領がそういう決定をしたと聞きました。まだまだいっぱい申し上げたいことがあるので、皆さんからの質問にお答えする形にします。

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