ヴァイッド・ハリルホジッチ氏【写真:Getty Images】
ヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表前監督は27日、都内で記者会見を行った。
ロシアワールドカップまで約2ヶ月の段階で解任されたハリルホジッチ氏は、「私の得意分野でもある最後の詰めという仕事をさせてもらえなかった」と言う。
昨年11月と今年3月の欧州遠征では世界との差を突きつけられ、昨年12月のE-1選手権でも韓国に完敗した。しかし、ハリルホジッチ氏にとっては、ロシアの地で躍進すること最優先課題であり、それは日本代表にとっても同じだ。
大事なのはワールドカップ本大会でどのように戦うかであり、それまでの試合は“テスト”と言える。その意味でも、ハリルホジッチ氏には本大会で結果を出す上でのプランがあったということだろう。
2014年のワールドカップブラジル大会ではアルジェリアを率いて旋風を巻き起こした。「かなりいい監督だったと自負しています」当時を振り返る。そして、「ワールドカップ出場権を得られ、この日本でもいい仕事をしたと思っているんです」と続け、思いのたけを述べる。
「日本代表と仕事をしてきたにもかかわらず、この続きができない。『ここからだ』という時に仕事ができなくなってしまうんです。やはり非常に傷ついています」
初戦のコロンビア戦に向けて準備を進めていたというハリルホジッチ氏。同氏のもとで日本代表がロシアの地でどのような戦いをするのか。それを確認する機会は、なくなった。
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