ヴァイッド・ハリルホジッチ氏【写真:Getty Images】
ヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表前監督は27日、都内で記者会見を行った。
来日に際して「真実を探しに来た」というハリルホジッチ氏だが、「まだ真実は見つかっていません」と述べた。また、自身のいない所で不満が囁かれているとも感じたようだ。
「何人かの選手が不満を漏らしているとは聞いています。会長とやりとりをされているようですが、テクニカルスタッフ何人かともコンタクトを取っていたようです。西野監督がその中でどういった役割を果たしたかはわかりませんが、私がまだ監督だったときに、『何人か注意したほうがいい選手がいる』と言いかけていた」
そして、「本当に何か問題があったとしたら、会長が事前に『色々なこういう問題が起こっている、どうするんだハリル』と言ってくれればよかった。西野さんも事前に警笛を鳴らすなり、インフォメーションをくれればよかったと思います」と語った。
「会長、あるスタッフとは話したけれど、なぜ私たちのスタッフ、ジャッキー、シリル、ルグシッチと話さなかったのか。不満を漏らしているのは2名でしょうか。私の方には感謝しているとメッセージを15人ほど送ってきているんです。本当に会長から前もって『ヴァイッド、問題があるんだよ』と教えてほしかったです。解雇権を持っていますから、解雇に関しては問題だとは思わないんですね。何か原因があったら、それはなんなんだと会長が監督に聞いてきてほしかった」
解任そのものについては理解を示したが、そこに至るまで何も伝えられなかったことに納得できない様子だ。そして、こう続けた。
「会長の決断はもちろん正しいですし、現状をすごくショックに思っているのは、前もって何も教えてくれなかったから。会長はパリにいらしてくれましたが、突然の解雇だったんです。コミュニケーションと信頼関係が薄れているのが、わからないんです。日々のミーティングや月曜日の全体ミーティングでコミュニケーションとっていたつもりなんです。様々な仕事を構築してきて、それに対してどうなのか、本当にどうしてなのかという答えが知りたいと思います」
【了】