川崎フロンターレ時代のジェシ【写真:Getty Images】
2012年から2014年にかけて川崎フロンターレに在籍していたブラジル人DFジェシが、24日に現役引退を発表した。
自身のインスタグラムを更新したジェシは、日本語で「サッカー選手として引退する事に決めました」と明らかにした。母国ブラジルのECタウバテでプロデビューを果たした同選手は、コリチーバやパルメイラスといった複数の国内クラブを渡り歩いた後、2012年に川崎Fに加入。
3年間にわたって在籍し、親しみやすい人柄とパワフルなプレーでファンに愛された。川崎F退団後はブラジルに戻り、アヴァイとノボリゾンチーノでプレーし、昨年12月以降は無所属となっていた。
ジェシはインスタグラムの投稿の中で「1人のサッカー選手として沢山の人に出会い、皆さんのお陰で今までサッカーをやってこれたと思っています。また日本でプレーするチャンスを与えてくれた川崎フロンターレにはとても感謝しています。3年間という期間でしたが……フロンターレの仲間、サポーターの皆さんにも感謝の気持ちで一杯です」と、古巣への感謝を述べた。数々のクラブに在籍してきた38歳のDFにとって、川崎Fは特別なクラブだったようだ。
「川崎時代は自分の怪我や妻の病気など辛い時期も有りましたが、サポーターの皆さんの熱い応援、声援、または横断幕やメッセージを送って頂いたお陰で自分達家族は救われました。本当に素晴らしい仲間、サポーターに出会えた事を幸せに思っています。
私達にとって日本での3年間の生活は何不自由無く、本当に素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。それも全て私達家族に関わって頂いた方々のお陰だと思っています。私達家族は皆さんの事を一生忘れません。また皆さんとどこかでお会い出来る事を願っています。Obrigado Kawasaki Frontale」
日本では怪我に悩まされる時期もあってフルシーズンを戦い抜いた年はなかったが、3年間でJ1通算56試合に出場して6得点を挙げていたジェシ。天皇杯、ヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)も含め、日本では公式戦通算77試合出場9得点を記録した。
2014年にはACLグループリーグ最終節の蔚山現代戦で、決勝トーナメント進出を確実にするゴールを奪い3-1の勝利に貢献した。その日はジェシの誕生日でもあった。また、2016年5月には来日して川崎Fの創立20周年を記念したOBドリームマッチに出場するなど、古巣への強い愛情を示していた。
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