レバンドフスキはレアルが得意? レアルの弱さと警戒すべき点
チームとしてはレアルを苦手としているが、この男だけは逆に得意としているらしい。それがロベルト・レバンドフスキである。
バイエルンの絶対的エースはなんと対レアル戦で6試合6ゴールという申し分ない成績を収めており、今季も公式戦28試合出場28ゴールと1試合1得点ペースでゴールを量産している。今回の対戦でも“得意”のレアルから得点を奪うことができるのか注目が集まる。
チームとしては、マルセロのいる左サイドを重点的に狙っていきたいところだ。というのも、準々決勝2ndレグの対ユベントス戦で1-3と黒星を喫したレアルはほぼブラジル代表DFのいる左サイドを崩されて得点を奪われている。
バイエルンの右サイドはアリエン・ロッベンとヨシュア・キミッヒが陣取ることとなりそうだ。両者はシーズンが進むにつれ徐々に連係面を深めている印象が強く、崩しの部分では絶対的な優位を保てる。さらにはトップ下で先発することが濃厚なミュラーなどが右サイドに顔を出し、数的優位な場面を作ることができれば、自ずとチャンスは生まれてくるだろう。
バイエルンが警戒すべき点は、やはり強力な攻撃陣だろうか。とくにクリスティアーノ・ロナウドはここにきて絶好調を維持しており、何よりCLという舞台にはめっぽう強い。このCL男はゴールの予感がせずとも決め切る力を持っている。ユベントスとの準々決勝1stレグの美しいオーバーヘッドでのゴールはその典型的な場面だ。バイエルンとしては改めて背番号7に対する警戒を強めるべきだろう。
果たしてバイエルンは前人未到のCL3連覇を狙うレアルを止めることはできるのか。まずはホームで、先勝を挙げたいところだ。
(文:小澤祐作)
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