地に墜ちたJリーグ勢のアジアにおける価値
浦和レッズがサウジアラビアのアル・ヒラルとの緊迫の一戦を制してAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝のトロフィーを掲げてから5ヶ月。Jリーグ勢は、今季のACLに出場した4チームがグループステージの計24試合でわずか5勝しか挙げられず、再び強烈に地表へと叩き落とされてしまった。
J1の現王者であり、昨季ACLで準々決勝まで進んで浦和に敗れた川崎フロンターレは、1勝も挙げられないまま敗退。柏レイソルもわずか1勝にとどまり、最初のハードルを越えられずに大会を去った。
鹿島アントラーズはグループリーグ突破を果たしたが、大岩剛監督のチームもホームでは未勝利。先週火曜日(17日)のグループリーグ最終戦で水原三星に0-1の敗戦を喫すると、ホームのサポーターからブーイングを浴びせられた。この結果によりグループ首位の座を失い、ベスト16では昨季準決勝まで進んだ上海上港との対戦を強いられることになった。
だが、日本勢で最も残念な戦いぶりを見せてしまったのはセレッソ大阪だ。
昨季のルヴァンカップおよび天皇杯王者であるセレッソは、自ら失敗を招き寄せてしまったも同然だ。次のラウンドに進めるかどうかを気にしてすらいなかったかのようだ。
「正直に言えば、前回我々がACLに出場した際には、クラブはJ2に降格してしまった。そのことが記憶に新しい状況で、今年はJリーグにより重点を置いているのは事実だ」
先週火曜日のアウェイでの広州恒大戦でBチーム(Cチームとさえ言えるかもしれない)を起用して1-3の敗戦を喫し、グループGを3位の成績で終えたあと、ユン・ジョンファン監督はそう話していた。
「それでも、メンバー全員の力でグループステージを突破したいとは思っていた。そうならなかったのは残念だ」
「我々はACLでの戦いの経験が浅い。だから今日の試合を迎えるにあたっては、選手たちがプレッシャーに耐えられる力が重要であることを強調してきたが、残念ながら我々には十分にそういう力がなかった。グループステージ全体を見てみれば、突破できなかった最大の要因は経験不足だと思う」