バルセロナ時代のダニエウ・アウベス【写真:Getty Images】
34歳になっても世界トップクラスの実力を維持し、パリ・サンジェルマンの主力として活躍するブラジル代表DFダニエウ・アウベスが、古巣バルセロナへの復帰願望を母国メディア『グローボ』の取材に対して明かした。
2008年から2016年にかけてバルセロナに在籍し、リーガエスパニョーラ優勝6回を含む数々のタイトル獲得に貢献したD・アウベスは「バルサは僕の家。戻りたくないなんて言うのは不可能だ。彼らから呼ばれれば、明日にでもバルサに帰りたい」と述べた。
しかし、2016年の夏のバルサ退団に際し「僕が傷ついていない…と言ったら嘘になる」とも。
「痛みはあった。バルサにたくさんの偉大なストーリーを築き上げ、予期せぬ結果をもたらすためにたくさんのものを捨ててきたと信じている。僕はバルサでの8年間で23個のタイトルを獲得したが、彼らはそれらのストーリーに敬意を払わなかった」
D・アウベスとバルサ内部の関係の悪さは2014年ごろから囁かれ始めた。それでも2015年夏に満了間近だった契約を2年延長するに至った。ところが1年後の2016年夏、バルセロナはあえて契約を解除してクラブの功労者であるブラジル代表DFをフリーでユベントスに放出した。退団が正式に発表されたのはシーズンが終わった後だった。
「彼ら(バルサ)は僕に別れを言いたがっていた。僕は『ノー。なぜならここが自分にとって永遠の家になるから』と伝えた。そうやって家のような場所だと考えているのに、『さよなら』もなかったんだ。そこが君の家だとして、もしその場所に帰るつもりなら、『さよなら』をどう伝える?」
どうやらバルサを去る際の扱いに不満があった様子のD・アウベス。それでも古巣への愛着に変わりはないようだ。世界屈指の銘酒を放出して以降、右サイドバックのクオリティ不足に悩まされ続けているバルサは、この思いをどのように捉えるのだろうか。
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