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「ユーベは決勝で負けるのに慣れている」。ナポリFW、優勝争うライバルに皮肉

text by 編集部 photo by Getty Images

インシーニェ
ナポリのFWロレンツォ・インシーニェは優勝争いのライバル・ユベントスを皮肉たっぷりに挑発【写真:Getty Images】

 イタリア・セリエAの優勝争いは最後までわからなくなってきた。現地時間22日に行われた第34節では2位ナポリが首位ユベントスに勝利し、勝ち点差を1ポイントに縮めている。

 もし負ければ優勝争いの大勢が決してしまう重要な一戦に勝利したことで、ナポリ陣営は逆転への希望をさらに大きくした。もちろん選手たちも例外ではない。伊『スカイ』が伝えている。

 下部組織時代からナポリに所属する生え抜きのFWロレンツォ・インシーニェは、リーグ戦の残り4試合が「4回の決勝のようになるだろう」と語った。

「もし数ポイントでも失ってしまえば、今夜の価値が何もなくなってしまう。チャンピオンズリーグやワールドカップの決勝のような試合に4回も向き合って、最終的に(優勝を)祝うための希望にたどり着く」

 インシーニェの言う通り、現時点ではまだユベントスが優位に立っている。だからこそ残り4試合は、1つひとつを消化するごとにその重要性を増していく。「決勝のように臨む」とはサッカー界において使い古された表現だが、まさにその通りの状況と言えるだろう。

 実はユベントス側も、優勝争いにおいて最も重要なナポリ戦に向けて「決勝のように」という表現を使っていた。すると、ある記者がインシーニェに向かって意地悪な質問をぶつけたとのこと。それが次のようなものである。

「ユーベもスクデット(リーグ優勝)へのチャレンジ、ナポリ戦に向けてチャンピオンズリーグ決勝のように臨むと話していました。彼らはこの試合に負けましたが?」

 それに対して勝利してご機嫌なインシーニェは「彼らは(決勝で)負けることに慣れているからね!」と皮肉たっぷりに返した。確かにユーベは昨季のチャンピオンズリーグ決勝でレアル・マドリーに敗れ、今季の同大会でも準々決勝で同じ相手と対戦して敗退することとなった。

 ユーベは残り試合に「決勝」のごとく臨み「慣れ」を克服できるのか。それともナポリがこのままの勢いで4試合の「決勝」を制して絶対王政を崩壊させるのか。欧州主要リーグで最も白熱する優勝争いに注目だ。

【了】

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