『ヤング・コンサ』は現在4位につける
左ウイングバックでレギュラーポジションを掴んだ東京五輪世代のレフティーは、絶え間ないアップダウンで存在感を放っている。ペトロヴィッチ監督からは、攻撃面の要求が多いようだ。
「ミシャさんからはサイドで走り負けない部分はもちろん、仕掛けてからのクロスやゴールに繋がるようなプレー、インサイドに入ってクロスとは別の形でゴールに絡むところを求められています」
また、3バックの右でプレーする進藤亮佑は、主力としてリーグ戦全試合にフル出場中だ。21歳のDFは自身の立場を冷静に見つめる。
「その試合に適した11人が出ていると思っています。僕も自分が若いから、という風に思ったことはないですし、いいアピールをした選手が試合に出ていると思います。年齢というよりは、それぞれの特徴が試合ではまるか、というところかなと。力が同じであれば若い方を使う世界だとは思いますけど、そこは考えすぎず。自分よりいい選手がいればその選手が試合に出ると思うし、だからこそ僕は継続してアピールし続けないといけない」
ペトロヴィッチ監督は「若い選手を育てながら結果を残していかなければいけないというのは、監督として非常に難しい」と述べるが、チームは現在4位につける。
今後も連戦は続くが、「キツいのはどのチームも一緒なので言い訳にはできない」と菅は言う。そして、進藤は「この引き分けを意味あるものにするためには、次の試合でしっかり勝たないといけない」と言葉に力を込めた。
アカデミーから育った『ヤング・コンサ』の有望株は、主力の自覚を持って次の戦いに向かっていく意思を示した。
(取材・文:青木務)
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