ピッチの上で貢献できる選手がスタメンに名を連ねている
札幌は20代前半の選手が複数人、ピッチに立っている。若手の方が回復までの時間が短く、過密日程でもコンディションを保てるという面はあるかもしれない。しかし、指揮官の求める基準に達していなければ戦力にはなれない。
「僕だったりヒョウさん(兵藤慎剛)だとか、上の選手もこのサッカーに順応し、さらに成長できていると思っている。例えば連戦になった時のリカバリー能力は、(若い選手に比べれば)確実に落ちると思う。ただ、僕だったらアイスバスに入ったりとか、若い選手がフォーカスしていない部分をやっている」
都倉は、若手の成長速度を認めながらこう話す。31歳のストライカーが言うように、ベテランと呼ばれる選手も試合でクオリティを発揮するために努力を惜しまない。一人ひとりがチームの力になろうと必死に取り組んでおり、ペトロヴィッチ監督も勝利のためのメンバーを選んでいるはず。年齢という要素のみにとらわれず、ピッチの上で貢献できる選手がスタメンに名を連ねていると言える。
昨季は23試合に出場した19歳の菅大輝は「もっと」という言葉を繰り返し、さらなる成長を誓っている。
「ミシャさんが若い選手を積極的に使ってくれるというのは知っていましたけど、だからこそ自分たちがもっとやらなきゃいけない。若さもあるので、もっと運動量で上回らないといけないですし」
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