プレミアリーグ王者のマンチェスター・シティ【写真:Getty Images】
圧倒的な強さで今季のプレミアリーグ優勝を決めたマンチェスター・シティだが、その優勝の「コストパフォマンス」は過去10シーズンの優勝チームの中で最も悪いという。英紙『デイリー・メール』が算出したデータを22日付で伝えた。
シティは今月15日、リーグ2位で追っていたマンチェスター・ユナイテッドがウェスト・ブロムウィッチに敗れた時点で今季の優勝が決定。残り試合で史上最多勝ち点や史上最多勝などの記録も狙える状況にあり、過去の優勝チームと比較してもその圧倒ぶりは際立っている。
一方でシティは、巨額の資金を投じて豪華メンバーを買い集めているクラブとしても知られる。現在のメンバーを揃えるために要した総額は8億7800万ユーロ(約1160億円)で、パリ・サンジェルマンやユナイテッドを抑えて欧州最高額となっている。
『デイリー・メール』では、主力メンバー11人の補強額とメンバー全員の年俸の合計額を用いて、過去10年間のプレミアリーグ優勝チームが「勝ち点1獲得あたりに要した費用」を算出。それによれば、今季のシティは1ポイントあたり654万ポンド(約9億8600万円)を要していることになる。これは過去10年間で圧倒的に最高額だ。
過去のチームでは、2013/14シーズンに優勝したシティの482万ポンド(約7億27000万円)が最高だった。その他、チェルシーやユナイテッドが優勝したシーズンはいずれも300万ポンドから400万ポンド台に収まっているが、2015/16シーズンに初優勝を飾ったレスター・シティだけは1ポイントあたり127万ポンド(約1億9100万円)と圧倒的な低コスト王者だった。
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