“違い”を生んだ18歳。ドルトムントの新たな戦力に
そんな中、“違い”を生み出していたのは、ジェイドン・サンチョだ。17年夏にマンチェスター・シティからドルトムントにやってきた18歳。ウイングタイプだが、スピードを活かして縦に鋭く突破するのではなく、独特のリズムで足元の技術を活かして局面を打開しようとする。例えるならフランク・リベリーというよりは、キングスレイ・コマン。この日は左サイドから何度も仕掛けて、レバークーゼンの守備陣を翻弄した。
そして好パフォーマンスを披露するだけでなく、ゴール、アシストと目に見える結果も残した。13分、プリシッチがドリブルで運んだボールを、ペナルティエリアの左で受けると、ゴールの右下隅に冷静に決め切った。ダービーの傷がまだ癒えない中で、チームに先制点をもたらしたのは、サンチョだった。63分にはフィリップの3点目を、79分にはダメ押しとなるロイスの4点目を、それぞれアシストした。終わってみれば1ゴール2アシストの活躍。試合後にシュテーガー監督は「大きなポテンシャルを持っている」と期待を寄せている。
18歳の若きウインガーの力で、来季チャンピオンズリーグ出場圏内に踏みとどまったドルトムント。終盤戦に向けて、貴重な戦力が加わった。
(取材・文:本田千尋【ドイツ】)
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