傷を負った2チームの激突。その行方は…
踏みとどまった。4月21日に行われたブンデスリーガ第31節、対バイヤー・レバークーゼン戦。ペーター・シュテーガー監督も「完全にオープンなゲーム」を予想した3位と4位の直接対決は、フタを開けてみると、ボルシア・ドルトムントの一方的な試合展開となった。
敵は抜け殻のようだった。17日に行われたDFBポカール準決勝で、レバークーゼンはバイエルン・ミュンヘンを相手に死闘を演じながら、最終的に2-6で敗れた。それからの3日間で、王者との一戦で被った心身のダメージを回復できなかったようだ。
心身のダメージという点では、15日に行われた“レヴィア・ダービー”で完敗したドルトムントも同様だ。しかし既にポカールは敗退していたため、ミッドウィークに試合のなかったドルトムントの方が、コンディションなど準備を整えやすかったところはあるだろう。
シュテーガー監督は[4-1-4-1]の布陣を採用。左SBに本職はCBのマヌエル・アカンジを起用して守備に重点を置きつつ、右SHのクリスティアン・プリシッチ、トップ下のマルコ・ロイス、ワントップにマキシミリアン・フィリップと、縦に速いアタッカーたちを起用した。敵陣に入ってボールポゼッションを高めるのではなく、守備ブロックを構築し、ボールを奪った後の前への切り替えを重視。パスを素早く繋いで、シンプルにレバークーゼンのゴールに向かった。