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Jリーグ 7年前

札幌はまだまだ強くなる。“ミシャ式”と昨季までのスタイル、融合の先にある歓喜

明治安田生命J1リーグ第9節が21日に行われ、北海道コンサドーレ札幌は浦和レッズと対戦し0-0で引き分けた。今季から就任したミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもと、チームは新たなスタイルの習得に取り組んでいる。少しずつ形になり始めているが、彼らの武器はそれだけではない。(取材・文:青木務)

text by 青木務 photo by Getty Images for DAZN

“ミシャ式”にとらわれない戦いを見せる札幌

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今季から北海道コンサドーレ札幌を率いているミハイロ・ペトロヴィッチ監督【写真:Getty Images】

 公式戦4連勝中のチーム同士の対戦は、スコアが動かぬまま終了した。「どちらも負けたくないという強い想いが出た試合だと思う。どちらもよく走り、戦ったゲームだと。引き分けという結果は妥当だと思う」と振り返ったのは、今季から北海道コンサドーレ札幌を率いているミハイロ・ペトロヴィッチ監督だ。

 主導権を握ったのは浦和だった。ボールを動かしながら、相手の隙を狙っていく。だが、札幌はゴールを許さなかった。27分にはPA内に走り込んだ柏木陽介にシュートを打たれるも、DFが懸命に足を出してブロックしている。アウェイチームは相手に翻弄されながらも、水際で防いでいた。

 キャプテンの宮澤裕樹は「チームとして粘り強く戦うことができた」と手応えを口にした。21歳の進藤亮佑もこう語っている。

「最悪、崩されてもゴール前でやられなければ失点しないという割り切りは持ちつつ、厳しく戦えたと思う。ゼロで終われたのは、これからも継続していきたい。今日に関してはもう少し、チャンスを多く作りたかったです。ビルドアップの部分で安定してやれれば、もう何個かチャンスを作れたと思う。コーナーキックの数も今日は2回と少なかったですし、もうちょっと自分たちの時間を増やしていかないといけない」

 札幌は現在、4勝3分2敗の4位と好調だ。ペトロヴィッチ監督が就任したことで、“ミシャ式”と呼ばれる特殊なスタイルも導入されている。最終ラインからボールを動かし、サイドや中央からゴールを目指す。

 的確なビルドアップやコンビネーションによる崩しは浦和やサンフレッチェ広島にまだ及ばないが、就任3ヶ月と日が浅い。今後さらに向上するはずだ。

 独特な戦い方を習得している最中だが、チームは勝ち点を上積みできている。“ミシャ式”にこだわるだけでなく、状況に応じたプレーができているようだ。

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