リンカーン・シティ【写真:Getty Images】
イングランド下部リーグのリンカーン・シティに所属していたDFボビー・ウッドが、故意にイエローカードを受けることでベッティングの結果を操作する八百長を行ったとして、6年間の重い出場停止処分を下された。19日付の英紙『ガーディアン』などが伝えている。
リンカーン・シティは昨季、5部リーグのチームながらもFAカップで大躍進。2部のイプスウィッチとブライトン、プレミアリーグのバーンリーを撃破して準々決勝まで勝ち進み、最後はアーセナルに敗れるまで見事な戦いを見せた。ノンリーグ(5部以下にあたるプロアマ混合リーグ)から準々決勝進出を果たしたのは103年ぶりの快挙だった。
だが、その快挙に泥を塗るような行為が明らかにされた。現在26歳のイングランド人DFウッドは、イプスウィッチ戦とブライトン戦で故意にイエローカードを受けることで、知人が行ったベッティングの結果を有利に操作することを試みたという。
ウッドと繋がりのある2人が、この2試合でウッドが警告を受けることにブックメーカーで賭けていたとのことだ。的中による払い戻し金は合計で約1万ポンド(約151万円)だとされている。
「ウッドは自ら警告を受けることを企て、2人の知人にその計画を知らせた。彼らおよびその情報を得た他者が賭けられるようにするためだ。両試合でウッドが警告を受けることに対し、普通ではない賭けが行われていたことが確認された」とイングランドサッカー協会(FA)は判断し、ウッドに対して2024年3月までの出場停止処分、および罰金と経費合計で5275ポンド(約80万円)の支払いを命じた。
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