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愛は金で買えない。愛想つかされるPSG、ネイマール獲得も失策に。リーグ優勝も一切話題に上らず…

CLラウンド16で姿を消し、ここ最近は話題にも上がらなかったパリ・サンジェルマン。15日に行われたリーグ・アン第33節でモナコを破りリーグ優勝を果たしたが、盛り上がりは一向に見られない。むしろフランス国内の注目は、ELベスト4に進出したあの名門に向けられている。(取材・文:小川由紀子【フランス】)

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

あっけなかったモナコとの直接対決

パリ・サンジェルマン
モナコとの直接対決を制し、7回目のリーグ優勝を果たしたPSG【写真:Getty Images】

 4月15日に行われた第33節で、パリ・サンジェルマンがモナコを7-1で破り、5試合を残して今季のリーグ・アンのチャンピオンに決定した。PSGのリーグタイトルは7回目。カタール体制になってからは5回目の優勝だ。

 この試合は、昨年のチャンピオンで現在2位につけるモナコとの直接対決・・・だったのだが、チャンピオンバトル並の激戦とは程遠く、モナコが開始20分もたたないうちにPSGに3得点を許すと、後半1点返すも、ラダメル・ファルカオがオウンゴールまで献上して7-1という呆れ返るようなワンサイドゲームだった。

 この試合の前ですでに両者の間の勝ち点差は「14」。PSGの独走状態だった今季は彼らの優勝は早くからほぼ決定していたから、この対戦で計算上でも正式に確定した、というにすぎない。

 それもあってモナコの面々には気合が入っていなかったのかもしれないが、試合後、モナコのレオナルド・ジャルディム監督は「自分のプロクラブでの指揮官としてのキャリアで最悪のスコアだ!」と怒り心頭。クラブはパリまで足を運んだサポーターにチケット代を返金すると発表した。

 まだシーズン終了まで数試合を残しているということで、この日は試合後にセレブレーションもなく、「我らパリ・サンジェルマンは、7回目の優勝を達成しました!」という威勢のいいアナウンスが流れたのみ。試合後の取材エリアにも喜びを語るPSGの選手の姿はほとんどなかった。

 ちょっと寂しい感じの優勝決定だったが、思えば、PSGが話題に上るのは久々という感じだ。

 ネイマールが負傷してブラジルに帰国し、チャンピオンズリーグのラウンド16でレアル・マドリーに敗れて敗退してからは、PSGはすっかりフランスのサッカーシーンから「消えて」いた。

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