フランス国旗【写真:Getty Images】
クープ・ドゥ・フランス(フランス杯)準決勝の試合が現地時間17日に行われ、レ・ゼルビエとシャンブリが3部リーグのチーム同士で対戦。2-0の勝利を飾ったレ・ゼルビエが初の決勝進出を果たした。
両チームはここまでいくつかの番狂わせを演じて勝ち上がってきた。レ・ゼルビエはリーグアン(1部)のチームとの対戦がなかったとはいえ、ベスト16でオセール、準々決勝でランスと2部勢を撃破。シャンブリはベスト32で2部のシャトールー、準々決勝では1部のストラスブールを破った。
仏紙『レキップ』によれば、3部チーム同士の準決勝は大会史上初。だがこの大会では過去にもたびたび「下剋上」が起こり、下部リーグのチームが勝ち進んできた歴史がある。
レ・ゼルビエ以前に決勝まで勝ち進んだ3部チームの最後の例は6年前のUSクヴィイー。2015年には2部のオセールが決勝へ進み、2009年には2部のギャンガンが優勝を飾るなど、レ・ゼルビエも含めて最近10年間で2部以下のチームが4回決勝へ進んでいる。
2000年には4部リーグのカレーが決勝進出を成し遂げたこともあった。過去23シーズンでは2部以下から9チームが決勝進出を果たしており、3部以下のチームもレ・ゼルビエで4チーム目となる。
18日にはもう1試合の準決勝が行われ、リーグアン同士のカーンとパリ・サンジェルマン(PSG)が対戦する。この大会3連覇中のPSGはすでにリーグアンとクープ・ドゥ・ラ・リーグ(リーグカップ)の優勝を決めており、2年ぶりの国内3冠に迫りつつある。
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