新エースが負傷。152回目のダービーも敗戦
“新エース”を失った。4月15日に行われたブンデスリーガ第30節=152回目のレヴィア・ダービー。イェフヘン・コノプリャンカの一撃でリードを許して迎えた82分、ペナルティエリアの手前でマルセル・シュメルツァーがウェストン・マッケニーを倒し、直接FKのチャンスを与えてしまう。
ギド・ブルクシュタラーがちょこんと蹴ってダニエル・カリジューリが止めたボールを、ナウドに豪快に叩き込まれて2失点目。5バック気味のFCシャルケ04の守備は厚く、1点も返せないまま敗色濃厚となったボルシア・ドルトムント。だが、奈落の底に続く黒い穴がぽっかりと空いたのは、それからのことだった。
後半のアディショナルタイム、カウンターのチャンス。アンドレ・シュールレからのパスに合わせて、全速力で駆け出すミチ・バチュアイ。抜かれまいと横からベンジャミン・スタンブリが強烈なタックルを入れ、ボールを掻き出す。
もつれて倒れ、のたうち回るバチュアイ。数分後、ベルギー代表FWは、担架で運ばれピッチを後にした。その顔は、両手で厚く覆われていた。そのまま試合終了の笛が鳴り、0-2でダービーを落としたドルトムント。
試合後の会見でペーター・シュテーガー監督は、次のように述べた。
「バチュアイについては、そんなに悪くはないことを我々は望んでいる。だが、正確な診断を待たなければならない」