CL出場圏争い直接対決レヴィア・ダービー
王者は違う世界に行ってしまった。4月7日に行われた第29節でFCアウクスブルクを下し、ブンデスリーガ6連覇を成し遂げたバイエルン・ミュンヘン。その4日後にはチャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝2ndレグでセビージャFCを迎え、手堅く0-0のドローに終えると、2戦合計2-1で準決勝進出を決めた。
バイエルンが優勝を決め、タイトル争いは消滅し(元々あったかどうかはともかく)、王が不在のブンデスリーガ。だが、来季のCL出場権獲得を目指す攻防は続いている。15日の第30節でボルシア・ドルトムントが乗り込むのは、FCシャルケ04の本拠地フェルティンス・アレーナ。152回目の“レヴィア・ダービー”は、3位と2位の直接対決だ。
13日に行われた会見の冒頭で、ペーター・シュテーガー監督は現在の人員状況について説明。それによると、香川真司は今回のシャルケ戦には間に合わない。10日、背番号23はブラッケルの練習場に姿を見せ、ランニングなど個別のメニューを消化したという。先週の会見でオーストリア人指揮官が語ったとおり、回復の経過は順調のようだ。しかし全体練習に合流するには、もうしばらく時間が掛かるだろう。
同様にラファエル・ゲレイロもダービーを欠場する見込み。他にはウカシュ・ピシュチェクが少し問題を抱えているようだが、それ以外の選手たちについては、概ね現状のベストメンバーでシャルケ戦に臨めそうである。
シャルケは前節ハンブルガーSV戦を2-3で落とし、不覚を取ったが、だからと言ってその1敗で調子を落とすようなことはないだろう。ドミニク・テデスコ監督は、就任1季目にして卓越した手腕を発揮。3バックを軸とする戦術の完成度は高く、何より前半戦のジグナル・イドゥナ・パルクで4点差を追い付いた経験によって、今回の対戦で多少のリードを許したとしても、ケーニヒスブラオの選手たちは自信を持って逆転しようとしてくるに違いない。