来季からバイエルン・ミュンヘンを率いるニコ・コバチ監督【写真:Getty Images】
フランクフルトのフレディ・ボビッチSD(スポーツディレクター)は、ニコ・コバチ監督が来季からバイエルン・ミュンヘンへ移ることが正式発表前にリークされていたとしてバイエルン側を批判している。13日付の独紙『ビルト』が伝えた。
ユップ・ハインケス監督が今季限りで退任することが決まっていたバイエルンは、現地時間13日にその後任を発表。フランクフルトを率いるクロアチア人のコバチ監督を招へいすることが発表された。
だがコバチ監督のバイエルン行きは、クラブの発表の前からドイツメディアで報じられていた。「どこからか情報が漏れていたことには腹が立つ。もちろんフランクフルトからではない。プロ意識とリスペクトを欠いた行為だ」とボビッチSDは訴えた。
シーズン終盤の重要な試合を控えており、監督の引き抜きを発表するのに適切なタイミングではなかったとボビッチSDは主張。クラブ間では何の連絡も受けていなかったとして、「敬意を欠いている」とバイエルンを非難している。
コバチ監督はフランクフルトと2019年までの契約を残していたが、バイエルンはその契約に設定されていた契約解除金を支払うことを決めたようだ。コバチ監督はバイエルンからのオファーを受け入れた上で、自身の決断をフランクフルトに伝えたとのことだ。
長谷部誠と鎌田大地の所属するフランクフルトは、5試合を残した時点でブンデスリーガ5位。4位のレバークーゼンをわずか2ポイント差で追っており、来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得を争っている。
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