J1からの降格組が大苦戦。上位に並ぶ顔ぶれは意外にも…
シーズン最初の5分の1を終えて、J2の順位表は例年とやや異なる様相を呈している。昨季J1から降格した3チームはいずれも好スタートを切ることができず、見慣れない顔ぶれが序盤戦の戦いをリードしている。
アルビレックス新潟は8試合を終えて3勝しか挙げられず11位。最近4試合のうち3試合に敗れている。それでも降格組の中では最も好成績を残しており、ヴァンフォーレ甲府と大宮アルディージャはそれぞれ2勝止まりで13位と18位に沈んでいる。
勝ち点19で首位に立つのは昨季を13位で終えたファジアーノ岡山。大分トリニータと、さらに意外なことにレノファ山口が、勝ち点17で2位と3位に続いている。
岡山は、昨季こそ順位を落としたとはいえ、毎年のように順位表の上位3分の1かその前後に位置していたチームだ。大分も昨季は本格的に上位に挑戦し、プレーオフ進出の望みを絶たれたのは残り1節となった時点だった。だが山口の2017年は、残留を確定させるために最終節まで戦い続けなければならなかった。選手を大幅に入れ替え、監督としては経験の浅い元JFA技術委員長の霜田正浩氏を指揮官に迎えた今季も、チームへの期待はそれほど高かったわけではない。
それでも開幕戦でロアッソ熊本に4-1と快勝した山口は、翌週も愛媛FCに1-0で辛勝。昇格組の栃木SCと対戦した3月11日の試合では再び大量点を奪い、アウェイで5-2の勝利を収めた。
熊本も愛媛も今季の新潟を倒しており、熊本は大宮戦でも徳島ヴォルティス戦でも勝ち点3を獲得している。とはいえ、どのチームも決して2部リーグの強豪チームというわけではない。山口も第4節では水戸ホーリーホックにアウェイで0-3の敗戦を喫し、勢いは止まったかに見えた。