バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
バルセロナはチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でローマに敗れて大会を終えることになった。FWリオネル・メッシの母国アルゼンチンのメディアでは、早期敗退を歓迎する声もある。
ホームでの1stレグに4-1の勝利を収め、準決勝進出は確実とみられていたバルサ。だがアウェイで0-3とまさかの完敗を喫し、アウェイゴールの差で敗退を余儀なくされた。
だがバルサファンにとっては間違いなく悲劇だとしても、シーズン終了後にロシア・ワールドカップを控える代表チームにとっては、選手のシーズン終了が早まるのはある意味で朗報だと捉えられている。
アルゼンチン『ナシオン』紙は「ワールドカップに向けて日程が楽になるのは選手の体のために良いかもしれない」、『オレ』紙は「何より大事なのは、メッシが右脚に抱える筋肉の負傷から完全に回復できること」などと、バルサ敗退が代表チームにとってポジティブだと考えられる面について述べている。
ローマに敗れたことで、バルサはCL準決勝の2試合と、勝ち進んだ場合の決勝1試合を戦うことがなくなる。リーガエスパニョーラがこのままの状況ならシーズン終了を待たずに優勝を決められそうであることも考えれば、メッシは十分な休養を取って代表チームへ向かうことができそうだ。
だが一方で、メンタル面ではマイナスになりかねないとの懸念もある。「(メッシは)負担を軽減してワールドカップに臨めるが、CL優勝を争えない落胆もある」「選手たちはより休養を取れる一方で、CL優勝による心理面でのプラスもない」などの見方も伝えられている。
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