日本サッカー協会の田嶋幸三会長【写真:松岡健三郎】
日本サッカー協会(JFA)は9日、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督解任を発表した。後任にはJFAの技術委員長を務めている西野朗氏が就任することになった。
ワールドカップまで約2ヶ月のこの時期での監督交代に踏みきったJFA。田嶋幸三会長は「このタイミングだから西野監督になったと思います」と話した。
「もっと前だったから違ったかもしれません。残り2ヶ月しかないと考えると、この時期、状況だからこそ、この決断をした。そのくらいの状況になっていると私は認識していました。常に監督を代えるリスクはあります。代えないリスクもあります。常に比べながら議論してきました。次に代えれば必ず良くなる魔法はあるのか。常に議論を続けてきました」
監督交代について議論を重ねてきた、と田嶋会長は強調する。今回は、代えないことで生じるリスクの方が大きかったという判断なのだろう。ハリルホジッチ体制を全うできなかったことに悔しさものぞかせた。
「予選でもサポートする姿勢を変えずにやってきた。最後の最後で変わってしまったということです。最後までハリルホジッチ監督のチームをぐっと固まれるようなものにしたいと努力してきたが、残念ながら実現できなかったということです」
また、西野氏に監督就任を打診したのは「先週の前半です。名古屋で会いました。そのあと、金曜の夜も会って話をしています」と田嶋会長は説明した。
「彼は慎重な方なので、いろいろなことを考えて決断を下してくれました。メンバー発表など細かい点について基本的に変わることはないと思うが、木曜日にお伝えしたい」
12日にも記者会見を開かれ、西野氏も登壇するようだ。新監督がどのような発言をするのか注目だ。
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