自信を深める相手に苦戦
“悪夢”を払拭した。4月8日に行われたブンデスリーガ第29節、VfBシュトゥットガルトをホームに迎えたボルシア・ドルトムント。先発には復帰したエメル・トプラクとマルコ・ロイスが名を連ねた。
ペーター・シュテーガー監督は[4-4-2]の布陣を採用。ヌリ・シャヒンとマハムート・ダフートがダブルボランチでコンビを組み、左右の両サイドにはマキシミリアン・フィリップとクリスティアン・プリシッチ、そしてロイスとミチ・バチュアイの2トップである。
対するシュトゥットガルトは、ドルトムントを相手に決して臆することなく立ち向かってきた。タイフン・コルクト新監督が1月末に就任してから練り上げてきた“自分たちのサッカー”を、ほぼそのままぶつけてきた格好だ。
守備時に左SHのクリスティアン・ゲントナーが下がって5バック気味になることはあったが、決してベタ引きにはならない。カウンターばかりに頼らず、果敢にボールを保持して攻撃を組み立ててきた。
シュテーガー監督は、対戦相手の“自信”を認めている。
「前半戦を見れば、なぜシュトゥットガルトが今年とても上手くやっているのか、誰もが理解できただろう。敵は自分たち自身を信じていたので、我々にとってはとても難しかった。一方で我々は、適切な解決策を見つけることができなかった」
自信を持って挑んできたシュトゥットガルトに対して、ドルトムントはなかなか自分たちの強みを発揮することができなかった。ここまで8戦負けなしで来たチームと、1週間前に0-6で大敗したチーム。
自信の有無が、ピッチ上のパフォーマンスに影響を及ぼしていたのは間違いないだろう。ドルトムントはカウンターにも怖さ、迫力がない。安定したパフォーマンスを見せるシュトゥットガルトに対して、「適切な解決策を見つけることができなかった」。
しかし、ひょんなことで生まれたゴールが、流れを変えた。