RIZAPグループがJ1湘南の経営権取得した【写真:フットボールチャンネル編集部】
RIZAPグループ株式会社は6日、J1湘南ベルマーレの筆頭株主である株式会社三栄建築設計との共同出資で合弁会社を設立し、同クラブの経営権を取得することを発表した。
湘南はRIZAPグループが設立した「株式会社メルディアRIZAP湘南スポーツパートナーズ」連結子会社(孫会社)となる。三栄建設が50.05%、RIZAPグループが49.95%を出資するが、合弁会社はRIZAPグループとの株主間契約により、実質的にはRIZAPグループが筆頭株主となる。
RIZAP社は湘南の強化方針として、
【1】3年間で10億円以上の戦略的投資を行い、選手育成や獲得、クラブハウスの充実や先端テクノロジーの導入・活用によるチーム強化
【2】スポーツ振興を通じた地域活性化と選手のセカンドキャリアサポート等の施策の検討
【3】「RIZAP」のトレーニングデータを活用し、トレーニングメソッドの本格展開
【4】中期的な成果目標。2020年までのタイトル獲得(J1、天皇杯、ルヴァンカップのいずれか)、2020年までにスタジアム収容率No.1
の4点を主に掲げた。
RIZAPグループの瀬戸健代表取締役社長は、「今までは選手の育成には定評があったが、選手が活躍するなかでどうしても資金面で選手に報いるのがなかなか難しかった。資金面の中で選手がチームを離れざるを得なくなってしまった。そういうところを資金面を通じて選手にしっかりと報いたい」と、まずは資金面の投資を強調した。
湘南の眞壁潔代表取締役会長も、RIZAPグループの傘下に入る決断を下すに至った大きな理由に、選手の流失があったと語っている。
「多くの選手が巣立っていきました。大学を卒業した来た選手ではなくて、小学校、中学校、高校から巣立っていく選手を当然引き留めようとするわけですけど、驚くほどJ1の平均給与と差がある。その中で(他チームに)出さざるを得ない」
チョウ・キジェ監督は、2020年までのタイトル獲得について「2020年にはそういうところにいくんじゃないかと思っている」と自信をのぞかせた。
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