オリンピアコスのエバンゲロス・マリナキス会長【写真:Getty Images】
ギリシャの強豪オリンピアコスの会長はチームの低調なパフォーマンスに腹を立て、選手たちに罰金を科した上で事実上の「追放」処分を下すことを宣言した。2日付のギリシャ『オンスポーツ』などが伝えている。
ギリシャ1部リーグで7連覇中と圧倒的な力を見せてきたオリンピアコスだが、今季は苦戦中。残り4試合となった時点で首位のAEKアテネに9ポイント差をつけられ、8連覇は非常に厳しい状況に追い込まれている。
先週末のレバディアコス戦でも勝利を逃したことで、エバンゲロス・マリナキス会長は怒りを爆発させた。トップチームの選手たちに対して40万ユーロ(約5200万円)の罰金を科すとともに、「もう我慢は十分だ。今日からチームを離れてバカンスに行って構わない」と事実上の追放を宣言している。
「オリンピアコスを最初から作り直すつもりだ。それこそが我々の夢見るチームになるだろう」とマリナキス会長。今季の残り試合ではトップチームに代えてU-20チームの選手たちを起用すると主張している。
会長によれば、罰金のうち半分は先月4日に行われた宿敵パナシナイコスとの試合で引き分けた結果に対するもの、残りの半分はレバディアコス戦のドローに対するものだという。徴収した罰金は下部組織のアマチュアチームに投資すると述べている。
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