従来のベトナムフットサル選手権とは違った特徴
ベトナムサッカーは、今年初めに開催されたAFC U-23選手権で準優勝、昨年はFIFA U-20ワールドカップに初出場するなど若い世代が目覚ましい成長を遂げている。フットサルも2016年のFIFAフットサルワールドカップに初出場したのを機に人気が上昇。若者を中心に競技人口が増加している。
今年3月末には、新たにベトナムフットサルリーグ「VFL」が誕生。従来のベトナムフットサル選手権とVFLが大きく異なる点として、外国人枠の導入がある。記念すべきVFL初シーズンには、アンダー世代の日本代表招集歴を持つ2人のFリーガーも参戦することになった。
ベトナムでは、同じアリーナスポーツであるバスケットボールがプロスポーツとして、この数シーズン成功を収めている。2年前に誕生したベトナムプロバスケットリーグ(VBA)は、室内競技である特性を活かして、音響や照明の演出、参加型のイベントなど趣向を凝らすことで多くのファンを獲得。
当初難しいと思われたチケット販売についても、地場オンラインチケット販売大手と連携することで、安定した販売実績と観客動員を実現している。
VFLは、このVBAをモデルケースとしており、参加する6チームの運営陣もバスケットとほぼ同じ顔ぶれとなった。チーム自体は、ベトナムフットサル選手権に参加している従来のチームが母体となるが、VFL参戦にあたり、チーム名はVBAで馴染みのあるものに改称した。VFLの目玉とも言える外国人助っ人は、各チーム1人ずつの登録が認められており、以下の6選手の入団が決まった。
・タンロン・ウォリアーズ:内田隼太(U-20日本代表、府中アスレティックFC)
・ハノイ・バファローズ:ノエ・パルド・カルボ(スペイン国籍、ヴォスクオーレ仙台)
・ダナン・ドラゴンズ:スヴィリードフ・コンスタンチン(ウズベキスタン代表)
・サイゴン・ヒート:伊藤圭汰(U-20日本代表、ペスカドーラ町田)
・ホーチミン・シティ・ウィングス:アルトゥル・ユスノブ(ウズベキスタン代表主将)
・カントー・キャットフィッシュ:フアン・ホセ・プエルタス・ボウゾン(スペイン国籍)