意地を見せたいドルトムント
ペーター・シュテーガー監督は“戴冠”の阻止を考えている。29日に行われた会見で、オーストリア人指揮官は次のように語った。
「我々のプランは、バイエルンに優勝を見せつけられることではない」
もちろん“老将”ユップ・ハインケス率いるチームが、簡単な相手ではないことは百も承知だ。
「彼らはとても多くの一流選手を揃えており、相当の経験値がある。危険な状況を回避することが可能なルーティーンも持っている。ハインケスがとてつもない成功を収めているのは明らかだ」
シュテーガー監督にとってバイエルンと戦うのは、ドルトムントを率いてから2度目となる。昨年12月20日のDFBポカール3回戦での対戦では、立ち上がりから圧倒された。後半に香川真司のクロスからアンドリー・ヤルモレンコのヘディング弾で追い縋ったものの、1-2で敗れている。
もっとも、その試合でドルトムントは“エースFW”を欠いていた。ピエール=エメリク・オーバメヤンは腰の問題で欠場。当時、試合後に香川は次のように振り返っている。
「もちろん僕たちのチームにとって(オーバメヤンは)特別な選手なので、もちろんそこのクオリティを欠くのは、こういう特にビッグゲームでは苦しさを感じましたけど、ただそれを補うために、僕たちはやれることはやったし。それはしょうがないこと。その中でもやはり、ドローを含め、延長を含め、そこまでの接戦に持ち込めた。そこを勝ち切れなかった感じです」