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代表 7年前

優勝候補フランス、課題山積で成熟進まず。「レ・ブルー」側から見たコロンビアの脅威とは?

コロンビア、ロシアとの国際親善試合に挑んだフランス代表。前者には2-3、後者には3-1という成績を収めたが、それ以上に収穫と課題を発見できた2試合だった。だが、未だ試行錯誤を繰り返している印象は否めず、チームとして熟成してはいない。そして日本とW杯で対戦するコロンビアは、フランスの目にどう映ったのだろうか。(取材・文:小川由紀子【フランス】)

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

若手SBを試せた2試合は大きな収穫に

フランス代表
コロンビア戦に挑んだフランス代表メンバー【写真:Getty Images】

 来るワールドカップでデンマーク、ペルー、オーストラリアとグループリーグを戦うフランスは、3月の国際マッチデーで仮想ペルーとしてコロンビアと、続いて開催国のロシアと対戦した。

 ホームで戦ったコロンビア戦は2点のリードをひっくり返されて2-3で敗れたが、ロシア戦は敵陣で1-3の勝利をおさめ、1戦目で浴びた批判を若干挽回して今回のテストマッチを終えた。

 今回のフランスの収穫は、まず人材が手薄なサイドバックで左SBのルーカス・エルナンデスを試せたこと。

 アトレティコ・マドリーでプレーする22歳のエルナンデスはマルセイユ生まれのフランス人だが、幼少の頃から母と弟とともにスペインで暮らし、サッカーも学業もスペインで学んだ。

「スペイン語のほうがフランス語よりも思ったことをうまく説明できる」というエルナンデスは、U16からフランス代表の各世代でプレーしてきたが、A代表ではスペインという選択肢もあった。

 しかし今回ディディエ・デシャン監督から招集を受け、コロンビア戦の76分、リュカ・ディーニュに代わってピッチに立った。

「デシャン監督から電話をもらったときは、1秒も迷ったりはしなかった。周りではいろいろ(どちらの代表を選択するか)言われていたけれど、僕自身の気持ちはもうずっと前から決まっていた。このシャツを着て、フランスのために戦えることを心から誇りに思う」

 と喜びを語ったエルナンデス。ディーニュが負傷したこともあり、次のロシア戦では先発フル出場した。

 レ・ブルーの左サイドバックは、マンチェスター・シティに移籍後まもない9月に右ひざの十字靭帯を損傷して現在療養中のバンジャマン・メンディの復帰が待たれるところだが、ここ最近、代表に定着しつつあったレイヴァン・クルザワが、所属するパリ・サンジェルマンでもパフォーマンスを落としているため、エルナンデスのパフォーマンスをチェックできたことはデシャン監督にとって貴重な収穫だった。

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