PAOKオーナーのイバン・サビディス氏【写真:Getty Images】
ギリシャ1部リーグのPAOKのオーナーであるイバン・サビディス氏に3年間の禁止処分が下った。『ESPN』などが報じている。
サビディス氏は今月11日のギリシャリーグでAEKアテネと対戦した際、判定を不服としてピッチに乱入して抗議をした。2度目の乱入時にはコートを脱ぎ、腰に装着したホルスターに銃を保持していたため、大きな騒動となっている。
銃を使用する動きはなかったものの、この一件はギリシャ政府やFIFAも注視する事態となり、ギリシャ1部リーグは政府の判断で一時中断となった。その後、サビディス氏は謝罪のコメントを出している。
それでも世界に与えた衝撃は計り知れない。同リーグの規律委員会はサビディス氏に3年間の禁止処分を言い渡したほか、クラブからは勝ち点3をはく奪。ホームゲーム3試合無観客開催も決定している。
サビディス氏に対しては10万ユーロ(約1300万円)、クラブに対しては6万3000ユーロ(約820万円)の罰金処分も下された。
PAOKはギリシャ1部リーグで首位AEKアテネと勝ち点5差の3位につけていたが、途中中断となったPAOK対AEKは0-3でPAOKが負けた扱いになる。これで勝ち点差は8で、はく奪される分を加えると11差。残り5試合での逆転優勝は絶望的な状況となった。
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