ナイジェリア代表DFが語るポーランド守備陣の弱み
ポーランド代表に勝つために、レバンドフスキを止める必要はある。しかしキャプテンマークを巻く9番を抑えるだけでは、十分ではない。周囲に「たくさんいる」「いい選手」のことも、もちろん忘れてはならないのだ。
2点をリードしたポーランド代表は後半、レバンドフスキら主力を次々と下げていったが、シュチェスニーが振り返るように「コントロールを失い、危ない状況となって2失点してしまった」。
3バックの右を務めていたウカシュ・ピシュチェクが46分に、中央を務めていたカミル・グリクが67分に退いては、仕方がないとも言えるだろう。
ナイジェリア戦ではヴィクター・モーゼスに右サイドからの突破を許し、左CBマルチン・カミンスキが思わず足を掛けてPKを献上。
バログンは、ポーランド代表の“弱点”について次のように話している。
「最終ラインのスピードがないところだと思う。ストライカーが身体能力を活かし、彼らよりスピードがあれば、問題を引き起こすことになるだろう」
翻って韓国戦の前半では、3バックを中心とする守備陣は安定。エースFWソン・フンミンは「とてもコンパクトで裏に抜けるのが難しかった。ポーランドは上手くやっていたと思う」と振り返っている。
つまり、モーゼスのようなスピードのある強力なアタッカーが、ポーランドの守備陣の攻略には必要ということになるだろうか。
後半のアディショナルタイム、ピオトル・ジエリンスキの強烈なミドルシュートで、韓国を相手に勝ち越しに成功したポーランド代表。“仮想日本”を相手に3-2で勝利する。
ナイジェリア戦の試合後、カミンスキは次のように意気込んでいた。
「韓国は日本に似ている。だから韓国と対戦する。僕たちは勝てるということを示したい」
6月の日本戦に向けて、準備は着々と進んでいるようだ。
(取材・文:本田千尋【ポーランド】)
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