エース頼みの攻撃陣はやはり弱点
「ポーランドを止めるプランだけど、彼らはレバンドフスキに頼ってしまう部分がある。彼をリーグの経験からよく知っているし、味方のDFにも彼が深い位置に侵入したがり、常にDFの裏を狙っているということを話して、しっかり意識できていた。
だから今日は彼をほぼ抑えられたと思う。彼がどこにいるかしっかり認識し、後方でも目を離さなければ、簡単なことではないが、止めることができるだろう」
しかし、韓国代表が「彼をほぼ抑えられた」のは、前半の30分位までのことだった。徐々にギアを上げるバイエルン・ミュンヘンのアタッカー。23分、右サイドからのクロスに、ファーに流れたレバンドフスキ。
ほとんどフリーでヘディングを許す。ここはGKキム・スンギュの好守で辛うじて防いだが、32分、遂に韓国の守備陣は決壊する。今度はカミル・グロシツキの左からのクロスに、3バックの目の前ですんなりヘディングを許した。
レバンドフスキは、その悠々としたプレーで、あっさりとアジアレベルを超えてしまった。
韓国代表は38分にキム・ミンジェに代えてファン・フィチャンを投入。布陣を[4-4-2]に変更し、比重を少し前に傾けたが、それは裏目に出てしまった。
45分、ポーランド代表に鋭いカウンターを許す。クシストフ・マチニスキのスルーパスに、先制をアシストしたグロシツキが抜け出す。ハル・シティ所属のFWは、きっちりと追加点を奪う。
バログンはこうも語っていた。
「レバンドフスキを頼る部分も多いけど、彼だけじゃなく、いい選手がたくさんいる」
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